院長紹介

はじめまして、院長の中山利行です。
地域住民の皆様の健康増進に貢献出来ることを願い、平成23年11月15日、大きな銀杏のあったゆかりある場所で、脳神経外科・内科・放射線科のクリニックを開院致しました。
私はこれまで大学病院や公的病院を中心に脳疾患に対する救急診療・臨床診療に携わって参りました。脳血管障害をはじめとする脳疾患では、時として機能上、重要な領域が損傷されてしまう場合があります。
診療技術は年々確実に進歩しておりますが、中枢神経領域ではひとたび障害されてしまうと集中治療をもってしても、残念ながらしばしば損傷部位に応じた後遺症を遺残してしまいます。こうした疾患の特殊性から理想的には発症後の治療よりも、発症前(いわゆる未病)の段階で予防出来る部分を確実に予防していくことが非常に重要かつ効果的であります。
また万が一、発症した場合には”Time loss is brain loss”と言われるように可能な限り早期発見・早期治療が実践されることが理想であります。厚労省のデータでは要介護状態となった原因では群を抜いて脳血管疾患が第1位であり、更に介護度が上がるに従い脳血管疾患の占める割合は一層大きくなっております。そう考えますと脳血管疾患は、発症してしまうと社会を支える側から支えられる側へと突如として立場が逆転してしまうことのある、社会的損失インパクトの非常に大きな疾病であると言えます。
生産的・健康的に年齢を重ねていくためには脳卒中の予防と早期発見・早期治療がきわめて重要であろうと、これまでの臨床経験からも強く感じております。
また頭痛やめまい、しびれといった日頃、遭遇することの多い症状であっても、その原因が腫瘍性病変であったり血管解離や出血等の血管等の重大な疾患である場合がありますので、そうした深刻な病状の除外を適切に行なうことが重要であります。
当クリニックではこれまでも当時最先端の1.5T MRI装置を導入し、疾病の早期発見に努めてまいりましたが、昨今のAI技術を応用したMRIの飛躍的進化に追従するため、2025年6月に民生用1.5Tでは最上位機種となる最新のMRI装置を導入致しました。
これからも最先端MRIを使用した質の高い画像診断による脳実質・頚動脈・脳血管領域疾病の早期発見はもちろん、未病の方に対しては、質の高い脳ドックを提供し脳実質・脳血管の今の状態を共に認識し共有したいと思っております。
もちろん医療機器に頼りきりになるのではなく、病歴聴取・神経学的所見と画像所見を総合して個々の患者さんを診察し、動脈硬化促進因子である高血圧・糖尿病・脂質異常症などの内科疾患の評価・治療や禁煙などの生活改善を少しでも多くの方が達成出来るよう助力致します。その上で、当院で治療できる病気はしっかりと治療させて頂き、より専門的な検査や治療が必要な状態であればより高度な専門病院を紹介させて頂きます。
専門分野以外ではスピーディで質の高い遠隔読影システムを導入致しましたので、診療所間での連携により地域の患者さんに地元での安心と利便性を御提供出来ると思います。
また当院にはマルチスライスCT, X線装置もございますので、外傷やMRI検査困難な場合にも迅速な対応が可能であります。地域の画像センター的な役割を担えれば幸甚であります。
当院受診をきっかけとして皆様の一人でも多くの方に脳を始めとして自身の体に興味を持って頂ければ幸いです。私達は皆様の年齢に応じた理想的な健康状態の獲得をお手伝いできますよう精進努力して参ります。
不快な症状や心配ごとでお悩みの方は、お気軽に私どもにご相談下さい。
地域の皆様の健やかなご発展を心から願っております。どうぞ宜しくお願い致します。